
今年はスズダケについているホソコバネナガカメムシが多いです。
とは言っても現場での発生数を調べての話ではありません。
標本にするために持ち帰ったスズダケにたくさんついているのです。
開花のない場所以外では、花茎を出した標本を採ることがほとんどですが、そうした標本に特によくホソコバネナガカメムシがついています。
これは私の推測ですが、今年も開花した場所で去年のホソコバネナガカメムシの産卵数が特に多かった訳ではないと思います。
そうした場所は、去年、一昨年も開花があり、多数の稈が枯死しているため、産卵時には生きていた稈に産み付けられた卵が産まれた時、その稈が枯死していると、孵化した幼虫や成虫がスズダケの「樹液」を吸うために、生きている稈(私が今年標本に採っているような開花稈)に集まって来ているのではないでしょうか。
我が家には、多い時でスズダケの標本が50点ほど、重しを載せて積んでありますが、その中から今年はよくホソコバネナガカメムシがはい出して来ます。
ホソコバネナガカメムシは、カメムシの仲間にしては、触れた時に発する匂いもそれほど強烈ではないため、見つけてはティッシュで包んで引導を渡しています。
現場で注意して見ていても、稈鞘の内部に潜んでいるものなどは、なかなか見つけられません。
この画像は、標本から出て来たホソコバネナガカメムシを写したものです。