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複数年連続開花するタケ・ササ類

  • 神戸の望月
  • 2017/05/13 (Sat) 15:29:11
マツモムシさん、こんにちは。

複数年連続して開花するタケ・ササ類について調べて分かったことを報告させて頂きます。

1977年に刊行された「木の実・草の実」(三好保徳 ニューサイエンス社)と言う本には、1964年から3,4年間、四国の石鎚山で、イシヅチザサが一斉に開花したのを目撃した話が載っています。1966年が開花全盛期だったと書いてある他は詳しい記述はありません。持ち帰ったイシヅチザサのコップ一杯分の実が、放置していても5年間一粒も虫に食われなかったことも記されています。

2005年に発行された「タケ・ササ図鑑」(内村悦三 創森社)には、マダケの繁殖には大面積が一度に開花する一斉開花と、数年間かかって開花場所を移動しながら開花地域を広げて行く部分開花があると書かれています。

「日本生態学会誌」の60巻1号(2010年3月発行)に発表された「開花特性と遺伝構造が示すササ類(オモエザサ)の非一回繁殖性」(宮崎祐子、大西尚樹、日野貴文、日浦勉)と言う興味深い論文があります。
この論文は、北海道大学の苫小牧研究林で2004年から2007年まで連続して開花したオモエザサ個体群の開花パターンを調べて書かれています。
著者たちはまず、稈の遺伝子型を調べ、観察する稈が同一ジェネットのものであるかどうかを確認しています。
そして開花率が高いジェネットでも、全ての稈が開花することはなく、同一ジェネット内で、全ての稈が開花している範囲、開花稈と非開花稈が混在している範囲、全ての稈が開花していない範囲が同一年次に同時に存在していることを確認しています。

また、同一の稈が2年連続して開花することも観察されており、一方では4年間で一度も開花していない稈のある範囲も存在したと言うことです。

そのことから、一つのジェネットの数年分の開花を合わせて一回の繁殖と仮に見なしても、非開花部分があるため、オモエザサの繁殖様式はジェネットの一回繁殖性の定義には当てはまらないと言う結論が導かれています。

民間伝承的なレベルでタケ・ササ類は一斉に開花して一斉に枯死するとよく言われますが、それはやはり大雑把な印象に過ぎないと言うことでしょうか。

この論文では、開花稈と非開花稈の間の地下茎による光合成同化産物の転流についても調べています。
花序の発達途中に当たる2007年5月18日から20日にかけて調査が行われ、地下茎で繋がった非開花稈同士では見られなかった光合成同化産物の転流が、地下茎で繋がった開花稈と非開花稈の間では、非開花稈から開花稈に対して確認されています。

大規模開花に伴う大量のエネルギー消費は一斉枯死をもたらし得るものです。そこで非開花稈も残すことにより、生理的統合でそのリスクを軽減している可能性がオモエザサにはあると、著者たちは鋭い指摘をしています。

画像は稈の上部で分枝するミヤコザサです。
ミヤコザサは稀に下部で分枝すると書かれていることが多いですが、スズタケと共にミヤコザサを追いかけていると、わりとたくさん上部で分枝するラメットが見つかりました。去年一つのラメットだけですが、結実したミヤコザサにも出会い、標本に採りました。
「日本維管束植物目録」(北隆館 2012)にオモエザサはミヤコザサとスズタケの雑種として位置付けてあるのを見て以来、ミヤコザサも観察しています。

Re: 複数年連続開花するタケ・ササ類

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/05/18 (Thu) 18:30:14
神戸の望月さんへ

 レスが遅くなり申し訳ないです。いろいろとお調べになったのですね。ご紹介の論文のうち、特に「開花特性と遺伝構造が示すササ類(オモエザサ)の非一回繁殖性」が非常に興味深いです。地下茎による光合成同化産物の転流についての部分は重要に思います。やはり種子を残しての全枯死という、生存に対する高いリスクを避けているといえそうですね。植物の生存戦略を考える上で、大変参考になりました。ありがとうございます。

 画像はとある社寺境内のジュウニキランソウ。草体、花ともにキランソウよりやや大きく、花数も多く、複数の個体が見られましたが、個体によってキランソウ-ジュウニヒトエ間の様々な形質が現れています。同じ境内ではキランソウが多く、ジュウニヒトエは100m程離れた場所で生育しています。画像のものは花を着けた左右2個のシュートを出していますが、右側のシュートでは葉がジュウニヒトエによく見られる白味を帯びた形質が出現しており、キメラ的な個体のように見えました。

Re: 複数年連続開花するタケ・ササ類

  • 神戸の望月
  • 2017/05/18 (Thu) 23:34:47
マツモムシさん、こんばんは。

ジュウニキランソウの貴重な画像をありがとうございます。これは両親種の特徴を確かに合わせ持っていますね。

苫小牧の研究林でオモエザサの開花を調べた4氏の論文はわくわくしながら拝読しました。
数年に渡って一斉開花しても、必ずしも一回繁殖型の生活史を有していないササ類があることを初めて立証した画期的な論文だと思います。

スズタケのタケノコのそばにツクバキンモンソウかニシキゴロモがありました。花は未開花なのでどちらかは分かりません。
斜面いっぱいにスズタケが茂った所ですが、数メートル四方のわずかなギャップにツクバかニシキが4個体だけありました。
高茎草が生えることが出来ない崩れやすい斜面に数個体だけのツクバキンモンソウの集団がへばりつくように生育している例もいくつか確認しています。

ギンランでいいのでしょうか?

  • アタ
  • Site
  • 2017/05/15 (Mon) 20:44:21
 マツモムシさん
 こんばんは、ご無沙汰しております。

 さて日曜日に見つけたギンランと思えたものについて教えていただければ幸いです。
 画像のものですが、昨年初めてギンランと出会って以来、今回が2回目だったものですから、ギンランと決めてかかって喜んで撮りました。ところが家で画像を見ていくうちに、少々違和感を感じるようになりお訊ねすることにしました。

 右の画像を見る限り、苞は大きくありません。

Re: ギンランでいいのでしょうか?

  • アタ
  • Site
  • 2017/05/15 (Mon) 20:46:23
 花に距が見当たりません。

Re: ギンランでいいのでしょうか?

  • アタ
  • Site
  • 2017/05/15 (Mon) 20:48:31
 花です。 開いたものがありました。花は全部で14個ついていました。

Re: ギンランでいいのでしょうか?

  • アタ
  • Site
  • 2017/05/15 (Mon) 20:49:53
 花のアップです。

Re: ギンランでいいのでしょうか?

  • アタ
  • Site
  • 2017/05/15 (Mon) 20:51:52
 葉は茎を抱いています。昨年出会ったものよりスマートな葉でした。

 生育地は渓流沿いの道端で、陽当たりの良い草地に1株だけありました。

 ギンランの仲間にはササバギンラン、ユウシュンラン、クゲヌマランがあるようですが、ササバでもユウシュンでもないようですし、クゲヌマは京都府内では見つかっていないようです。距は目立ちませんがギンランの範疇なのでしょうか?

 よろしくお願いいたします。

Re: ギンランでいいのでしょうか?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/05/18 (Thu) 18:40:53
アタさんへ

 お尋ねの画像はギンランやササバギンラン、ユウシュンランのようには見えませんね。毛もなく距もないので、クゲヌマランのように見えます。ただ、1株だけしかないという点がちょっと苦しいですね。集団内で他の開花個体も較べられれば確実な答えがでるのでしょうが。一応、光田先生にご報告されたらよいと思います。すでに報告されているかもしれませんが。

 画像は高原で咲き始めたサクラスミレです。

Re: ギンランでいいのでしょうか?

  • アタ
  • Site
  • 2017/05/18 (Thu) 20:12:08
 マツモムシさんへ

 ご返信、ありがとうございました。光田先生にはまだご報告をしていませんので、早速メールを差し上げようと思います。私も1株しか見当たらなかったのは確かに残念で、せめてもう1本でもあったらと思っています。自宅からはさほど遠方ではないので、今後折をみては探すことにします。ご多忙の中、本当にありがとうございました。

 画像は南丹市では初めて見つけたキンランです。開花直前のようでした。

石灰岩性の花便り

  • ユクノキ
  • 2017/05/05 (Fri) 14:48:57
こんにちは。 
 広島県北東部の渓谷を訪ねました。

 シロバナハンショウヅルと思います。

Re: 石灰岩性の花便り

  • ユクノキ
  • 2017/05/05 (Fri) 14:51:41
ムラサキ科のホタルカズラ、ですね。

Re: 石灰岩性の花便り

  • ユクノキ
  • 2017/05/05 (Fri) 15:02:51
日当たりの良い尾根には、チョウジガマズミがもう終わりかけでした。

 シダの方は、ヒロハヤブソテツ、ジュウモンジシダ、クジャクシダ、などお陰さまで見つけることができましたよ。

 いずれまた、少し珍しいものに出会えたらご報告させて下さい。

Re: 石灰岩性の花便り

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/05/09 (Tue) 15:23:01
ユクノキさんへ

 季節の花の便り、ありがとうございます。連休中は家を空けていたので、お返事が遅くなってしまいました。チョウジガマズミは石灰岩地ならではのものですね。
 1番最初の画像のものはシロバナハンショウヅルではなく、トリガタハンショウヅルですね。シロバナ~は花が椀形になり、小葉も浅~中裂します。
 いずれにせよ、こういった季節の花便りが頂けると嬉しいものです。

 画像は兵庫・岡山の県境で見たワダソウです。ススキ草原でアケボノスミレ、アカネスミレ、ヒゴスミレ、フモトスミレ、ヒメスミレなどとともに生育していました。地図で見るとわずかに兵庫県側でしたが、岡山県内でも点々と自生地があるようです。

Re: 石灰岩性の花便り

  • ユクノキ
  • 2017/05/10 (Wed) 22:58:28
マツモムシさんへ

 ご指摘ありがとうございます。トリガタハンショウヅルでしたね。白い花で、図鑑には石灰岩性と記されていたのでつい早とちりしてしまいました。
 スミレについてはどう種別してよいのか、まるでお手上げです。シダの方も夏緑性のが加わって混乱中ですが、少しずつでも理解できるように頑張ってみます。

質問お願いします

  • 山岸 忠祐
  • E-mail
  • 2017/05/06 (Sat) 22:53:30
この植物の名前を教えていただけませんか? 70前にして身近な植物に興味を持ち始めました 図鑑ではコシノホンモンジスゲににてますが異なるようです

Re: 質問お願いします

  • 神戸の望月
  • 2017/05/07 (Sun) 06:46:58
山岸様、おはようございます。望月と申します。

この次のスレッドに投稿しましたが、それが長いため、山岸様のご質問がマツモムシさんの目に付きやすいように、このスレッドを上にあげるため、ここに投稿しました。
ご質問とは無関係な投稿ですが、御海容下さい。

Re: 質問お願いします

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/05/09 (Tue) 16:22:07
山岸さんへ

 スゲの仲間は地域によって種分化が著しいうえに、結実期の各部位の大きさと特徴がはっきりと解る画像が必要になります。お尋ねのコシノホンモンジスゲが含まれるヌカスゲ節(属よりも下のレベル)だけでも80種以上あり、種分化の多さがお分かり頂けるかと思います。ただ、画像を拝見すると、側小穂(雌小穂)の鱗片の先が芒状っぽいので、一連の近縁種であるミチノクホンモンジスゲ~コシノホンモンジスゲ~ニシノホンモンジスゲのライン上にはないと思います。

 スゲ類はどんなに慣れた人でも1枚の画像から判断することは困難で、同定には以下の情報が必要になります。
・観察した都道府県(具体的な地名はNG)
・叢生しているか、匍匐根茎があって群生しているか
・基部(根際)の鞘の状態(例:ささくれている)と色
・有花茎の高さと、それが葉よりも長いか短いか
・有花茎や葉はざらつくかどうか、ざらつきの向きはどうか
・雄小穂と雌小穂は分化しているかどうか
・(主に雌小穂)の鱗片の色、形状と長さ
・果胞(痩果を包んでいる袋状のもの)の形状、毛の有無、長さ
・痩果の形状と長さ
・柱頭の分岐本数
 可能であれば結実期に以上の情報を画像とともにお知らせください。

 画像は連休中に見たヌカスゲ節のベニイトスゲ。短い匍匐根茎を持ち、林床に群生していました。基部の鞘が赤紫色となり、雌鱗片は赤紫色~紫色で鋭頭かまたは短い芒があり、果胞は倒卵形、平滑で、長さ2.8~3mm。痩果は果胞に密に包まれ、倒卵形で、長さ1.9~2.1mmで、頂部に盤状付属体があり、柱頭は3岐します。コシノホンモンジスゲと同じヌカスゲ節中に分類されます。

Re: 質問お願いします

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/05/09 (Tue) 16:28:45
神戸の望月さんへ

 連休中は家を空けていた上に、投稿お知らせメールが迷惑メールのフォルダに入っていて、気がつくのが遅れてしまいました。スレ上げ保守して頂き感謝いたします。

 画像は連休中に見てきたシコクスミレです。スミレサイシンに近縁ですが、艶やかなスミレサイシンに対して、こちらは清楚な印象でした。

スズタケの開花周期120年の謎

  • 神戸の望月
  • 2016/10/01 (Sat) 04:34:34
マツモムシさん、みなさま、おはようございます。

今年、兵庫県の六甲山ではスズタケが開花して話題になりました。愛知県の設楽町でのスズタケの一斉開花も伝えられています。
私が気になっているのは「120年ぶりの開花」と言う開花周期のことです。
長期一回開花型のササ類・タケ類はよく5、60年に一度開花すると言われます。が、標本や文献により、以前の開花と比較しての数字ではないように思います。スズタケに関しても120年前の標本や記録は兵庫県ではないようです。
ではどこから5、60や120と言う数字が出てきたのでしょうか。
推測に過ぎませが、「人間50年、下天のうちをくらぶれば」の時代の頃から、滅多に開花しないササ類・タケ類は、人の一生に一度見ることが出来るかどうかと言う意味合いで、5、60年に一度開花すると言われて来たのではないでしょうか。
そして親の代でも花を見ず、祖父母の代では花を咲かせたスズタケは開花周期が120年とされるようになったのではないでしょうか。

画像は六甲山の標高400㍍付近のスズタケの果実です。

Re: スズタケの開花周期120年の謎

  • マツモムシ
  • Site
  • 2016/10/01 (Sat) 21:31:55
 神戸の望月さん、こんばんは。
 60年と120年は眉唾というか、60年は中国の十二支の一周期にあたるという文を読んだことがあります。開花の期間が長く空くためそれを当てはめたと。スズタケはササ類よりも長く開花を見ることがないので、60×2=120年となったのでしょうね。記憶をもとにwebで検索すると「ササの開花と結実」に似た論旨のものが出てきました。そうそう私が見たのは引用されている室井綽氏の文章でした。
https://nufs-nuas.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=700&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1&page_id=13&block_id=17
 タケ・ササの文化史を調べると、いろいろと面白いでしょうね。

 画像はネザサの花で、毎年どかかで必ず見ます。

Re: スズタケの開花周期120年の謎

  • 神戸の望月
  • 2016/10/02 (Sun) 00:50:35
マツモムシさん、こんばんは。

面白い論文を紹介して下さり、ありがとうございます。
日本では不吉と言われるササ・タケの開花は中国では慶事とされていること、第二次大戦中クマイザサ(九枚笹)の実を集めて食用にしたこと等、興味深い話が多く、読みふけりました。
干支文化圏の人種には、60と言う数字はやはり特別な意味がありますね。
ネザサが毎年どこかで開花していることも初めて知りました。

Re: スズタケの開花周期120年の謎

  • 神戸の望月
  • 2016/10/16 (Sun) 09:22:06
みなさま、おはようございます。
この場をお借りして、私が今年、六甲山の9ヵ所で観察したスズタケの開花状況をざっと報告させて頂きます。

山上のブナ帯のスズタケの自生地はよく知られていると思いますが、本来の生育環境にあるせいか、ここのものの開花率が最も高く9割以上でした。
表六甲の標高400m付近にも百個体単位の小集団があり、そこのものが開花率が一番低く3割程度でした。そんな低地にもスズタケが存在していることに驚きました。その集団の川を挟んだ対岸にも千個体あるかないかの集団があって、そこでは7割位は開花していました。
あとの6ヵ所は千個体単位の集団です。それぞれ開花した個体が数十メートル連続していることもあれば、開花しなかった個体も所々含まれていて、開花率は低いものでは5割に達しておらず、高いものでも7割程度でした。

開花した個体と地下茎でつながっている開花しなかった個体も一緒に枯れてしまうのか。また、開花しなかった個体だけからなる株は来年開花するのか。それに、地上部が枯死しても、翌年1年は地下茎は生き残り、本当に「回復笹」を来春に出すのか。今後の興味が尽きません。

画像は標高500m付近の乾いた尾根でコウヤボウキと混生するスズタケです。冷温帯の湿った所を好むスズタケには厳しい環境のためか、背丈が50㎝以下の小さな個体ばかりです。それでも実をたくさん付けていました。

Re: スズタケの開花周期120年の謎

  • マツモムシ
  • Site
  • 2016/10/16 (Sun) 18:04:44
神戸の望月さんへ

 すっかり過疎っている掲示板ですが、スズタケ結実の詳細なご報告、ありがとうございます。
 千個体規模の集団でも地下茎でつながっているとしたら全体で1個体になり、イネ科やカヤツリグサ科に有花茎と無花茎があるように、スズタケもそのような挙動をとっているのかもしれません。
 画像は昨年結実していたスズタケで、裏六甲の谷筋の標高620m地点の沢沿いに生育していました。そして同じ個体と思われるものが今年も花茎を上げていました。水がかぶるような沢沿いに生育しており、ストレスがかかるため2年連続して花茎を上げたのかもしれませんが、はっきりとした原因は不明です。望月さんが観察された全体の開花率の少ない集団は来年も継続開花するかもしれませんね。裏六甲の集団は来年も観察してみることにします。

Re: スズタケの開花周期120年の謎

  • 神戸の望月
  • 2016/10/16 (Sun) 20:09:38
マツモムシさん、こんばんは。
自分では見ていませんが、裏六甲では去年、有馬でスズタケが開花したと言う話を聞きました。
2年連続して同じ場所で開花したのは貴重な発見ですね。
いずれにしても、開花の情報はネットでもそれなりに見つかりますが、その後の展開については、ほとんど知られていないと言っても過言ではないスズタケです。素人の見聞録でも一定の価値があると信じて、これからも追いかけてみるつもりです。

変わったキノコやなあと思ってよく見れば、アケビの果皮の内側と外側でした。

Re: スズタケの開花周期120年の謎

  • 神戸の望月
  • 2016/10/28 (Fri) 23:48:36
マツモムシさん、こんばんは。

K先生が人博の標本を調べて下さり、六甲山で1977年にスズタケが開花していたことが判明しました。
その年に神戸市の小川谷で花序の付いたスズタケの標本が採られており、今年私も同じ小川谷で結実を確認しました。
1977年と2016年の間に開花した事実がないと断言は出来ませんが、スズタケの開花周期の一例として、およそ40年と言う数字を挙げても良いのではないでしょうか。

画像はその小川谷の隣の谷で10月23日に見たスズタケです。葉はほぼ落ち尽し、実は分かりにくいですが、たくさんつけています。結実したスズタケのほとんどは、この時期、花序の部分が折れて落ち、葉は枯れていません。この画像のものは多くの花をつけて著しく体力を消耗し、早くに落葉したのだと思います。

Re: スズタケの開花周期120年の謎

  • マツモムシ
  • Site
  • 2016/10/29 (Sat) 21:35:23
 神戸の望月さん、こんばんは。
 スズタケの続報、ありがとうございます。
 スズタケの開花周期が40年程度というのは、多分妥当な線でしょうね。それと、スズタケはチシマザサのような一斉開花して全て枯死ということはなさそうな感じですね。

 日本海側ではハマベノギクが終わり、ワカサハマギクが開花しはじめていました。

Re: スズタケの開花周期120年の謎

  • 急行だいせん
  • 2017/05/05 (Fri) 21:59:45
2017/5/4
魚屋道と紅葉谷を歩いてきましたが、今年もスズタケの花がそこらじゅうに大量に出ていました。
120年どころか2年連続で咲くんだと思いました。
昨年の開花跡がある株からも蕾が出てました。

Re: スズタケの開花周期120年の謎

  • 神戸の望月
  • 2017/05/07 (Sun) 06:40:36
急行だいせんさま、おはようございます。

ご報告ありがとうございます。
去年から継続して六甲山のスズタケを観察していますが、今年もまた、各地でたくさん開花しようとしているようですね。まだ、4月下旬時点でオシベが出ているものは見ていませんが。
「去年の開花跡がある株からも蕾が出ている」ことは私も多くの例を確認しています。去年の名残の実が落ちていない稈が今年も開花しそうになっていることで分かります。
それに去年開花した稈のほとんどは枯れていません。
また、まとまれば改めて報告させて頂きます。

画像は表六甲の標高500m付近のスズタケです。今年の4月中旬に写しました。右下の方と、左端の中央やや下側に白く小さな去年の実の名残が見て取れます。赤紫の蕾とそれらは同一の稈のものです。 



Re: スズタケの開花周期120年の謎

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/05/09 (Tue) 15:43:54
 急行だいせんさん、神戸の望月さん、こんにちは。
 私も2氏同様、今年もスズタケが開花しようとしているのを裏六甲の白石谷で確認し、望月さんとのやりとりを思い出しました。仰るとおり、昨年の頴果が残った稈にもつぼみがついていました。その様子を見ながら、地下茎の養分を使い尽くすまで開花が続くのだろうかと考えていました。

 今年はスズタケに限らず、ネザサやヤダケなども各地で開花しているのを見ます。添付画像は4月中旬に但馬の海岸沿いで開花していたヤダケらしきもので、少し見にくいですが各節から多数の花序を出し、稈全体がささくれているように見えました。これは数年連続して開花するのか不明ですが、また行く機会があるので確認したいと思います。開花~枯死の過程は種によって異なるのかもしれません。

マルバベニシダでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/04/17 (Mon) 20:50:32
こんばんは。

 クラガリシダのご紹介有難うございます。深山の多湿な処の古木ですね。もしかしたら出会えるかも知れません。

 これは岡山県西部、カルストの尾根の斜面にありました。小羽片の先が丸い感じです。日に当たって光沢の有無がわからなくなってしまいました。

Re: マルバベニシダでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/04/17 (Mon) 21:02:17
裏をみると、羽軸には小さな袋状の鱗片が見え、ソーラスは中肋寄りです。以前、オオマルバベニシダについて教えて頂き、その条件とはやや異なるのです(羽片が離れてつくなど)がいかがでしょう?ご多忙の折り、返信はどうぞお暇な時にお願いします。

Re: マルバベニシダでしょうか?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/04/18 (Tue) 17:27:43
ユクノキさんへ

 結論から言えば、お尋ねのものはベニシダの1型です。マルバベニシダは最下羽片の第一小羽片が小さくなり、卵形~楕円形となり、鋸歯もほとんどなくなります。特に下側第一小羽片は極端に小さくなり、時に消失します。葉身はお尋ねの画像のものに比べ、もう少し細くなります。

Re: マルバベニシダでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/04/18 (Tue) 18:20:00
マツモムシさんへ

 ご回答いただきありがとうございます。
同じ類の間違いを繰り返し、面目ありません。自分にはまだよくわかっていないようです。でも今回指摘されましたポイントを肝に銘じて出直して参ります。「最下羽片の下側第一小羽片の形」大切なのですね。何度もご教授下さり、深謝いたします。

キンショクダモ

  • メイ
  • E-mail
  • 2017/04/14 (Fri) 16:03:11
お世話になります!
シロダモの新芽が美しいのですが、特に新芽の金色が強い個体をキンショクダモと考えていいでしょうか?

悩んでいるのは、①キンショクダモと推測したものの数が多すぎること、です。もっと稀にしかない樹木だと思っていたものですから。

そして②葉裏を見ると、新芽のすぐ下にある葉は茶色の毛がいくらか残っていますが、幹の下部の葉を見ると、シロダモと変わりがないこと、です。

よろしくお願いいたします。

遠景です。電柱より向かって左がキンショクダモ、右がシロダモと判断しました。

Re: キンショクダモ

  • メイ
  • E-mail
  • 2017/04/14 (Fri) 16:06:39
キンショクダモ(?)の新芽です。
手触りがふっかふかです。

Re: キンショクダモ

  • メイ
  • E-mail
  • 2017/04/14 (Fri) 16:08:39
新芽のすぐ下にある葉の裏です。

Re: キンショクダモ

  • メイ
  • E-mail
  • 2017/04/14 (Fri) 16:10:13
さらに下部にある葉の裏です。

Re: キンショクダモ

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/04/17 (Mon) 01:14:22
メイさんへ

 このところ4日程家を空けていたので、レスが遅くなってしまいました。
 キンショクダモの実物を見たことはなく、はっきりしたことは言えないのですが、シロダモでも個体差があって新芽がフワフワの光沢のある黄白色のものをこちらでも見かけます。先ずは具体的な表記を避けて、撮影地域(○○地方、あるいは○○県)の情報が頂けたらと思います。兵庫県であればキンショクダモである可能性は極めて低いと言えます。1年前の葉裏は褐色を帯びているように見えますが、それが長毛によるものかどうか定かではありません。下方の葉に褐色毛がないのはキンショクダモである可能性を低くする要因です。

 画像は兵庫県北部の渓流畔で開花していたフサザクラ。兵庫県北部では普通に見られます。

Re: キンショクダモ

  • メイ
  • E-mail
  • 2017/04/17 (Mon) 09:30:04
マツモムシさんへ

ありがとうございました。
葉裏の毛の様子を撮影することと、下方の葉まで茶色になっている木を気を付けて探してみます。
メールを出させていただきました。
よろしくお願いいたします。

フサザクラのお写真をありがとうございます。
実際に見たことがないサクラなので、しばし見入ってしまいました。

写真はツチグリです。
定期的に野焼きをする草原に咲いていました。

これは何でしょう。桜の木の下の方に卵のようなもの

  • ゆっきー
  • E-mail
  • 2017/04/14 (Fri) 16:12:14
一分咲きの桜などを見て回っておりましたら、ある木の下の方(土から近いところ)に、まるで、大きめの卵のようなのが2つぶらさがっていました。よく見ると、細い茎(枯れ草のようでもある)からぶらさがっているようです。これは何でしょうか。

Re: これは何でしょう。桜の木の下の方に卵のようなもの

  • ゆっきー
  • E-mail
  • 2017/04/14 (Fri) 16:24:57
写真を載せたいのですが、縮小の仕方がよく分からず、、トライしてみますが。。

Re: これは何でしょう。桜の木の下の方に卵のようなもの

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/04/17 (Mon) 01:24:29
ゆっきーさんへ

 「大きめの卵のようなもの」という記述だけではさすがに推測のしようがありません。画像が上げれない場合は、大きめの卵の表面の質感とか、色などのマテリアルを記述してください。
 現時点で予想できるのはカラスウリの仲間の果実が枯れ落ちた茎から分離してツルで桜の樹に残っているものか、鱗翅目蛾類のマユが残存しているものではないかと思います。
 「ぶらさがっている」という記述から、前者である可能性が高いと考えます。

 画像は晩秋の林道の法面に、キヅタに絡まって残っていたキカラスウリの果実です。さらに時節が進むと黄色の色素は抜け落ち、灰褐色になります。同様にカラスウリ、ハヤトウリもこのような状態となり、冬越ししているものでは区別が難しくなります。画像のキカラスウリでは果皮が柔らかく、画像のように表面に皺状の窪みができますが、カラスウリの果皮は硬く、結実期の表面には光沢があり、冬を越えても皺が入らない傾向があります。ハヤトウリ(栽培逸出)については観察例が少なく、越冬後についての見識はありませんが、どちらかというとキカラスウリに近いものだろうと考察します。

イワハタザオでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/04/12 (Wed) 22:38:17
こんばんは。
前回と同じカルストの谷でみつけました。草本は全くの初心者なので自信なしですが、アブラナ科のイワハタザオに似て見えます。

Re: イワハタザオでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/04/12 (Wed) 22:46:03
別の個体ですが、同じ種にみえます。また、やや離れた渓流沿いでもみかけました。
 いつもお手間をかけてすみません。近くには、クモノスシダ、ツルデンダなどもありました。
 よろしくお願いします。

Re: イワハタザオでしょうか?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/04/13 (Thu) 01:48:45
ユクノキさんへ

 お尋ねの画像は、花茎が直立せず、開花と同時か早くから匐枝が出ているので、スズシロソウだと思います。近縁のハクサンハタザオ、ヤマハタザオ、イワハタザオなどはいずれも基部から匐枝を出しません。

 日本海側の谷筋ではサンインシロカネソウが咲き始めました。

Re: イワハタザオでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/04/13 (Thu) 07:51:34
マツモムシさんへ

 早速のご回答をありがとうございます。実にそのとおりでした。匍匐する枝の有無、花茎が直立するかどうか、葉の基部が枝を抱くか否か、、など多くの形質が、スズシロソウとイワハタザオとの識別ポイントなのですね。私にとっては大変勉強になります。

 可憐なサンインシロカネソウ、ご紹介ありがとうございます。別名、ソコベニシロカネソウと云われる所以もわかりました。

 これは石灰採石場のそばでみつけ、ヒメウラジロと思います。

Re: イワハタザオでしょうか?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/04/17 (Mon) 01:00:20
ユクノキさんへ

 4日ほど家を空けていたので、レスが遅くなりました。
 新たな画像はヒメウラジロで間違いないと思います。岡山では割とよくあるようですが、こちらでは稀で、しかも石垣のセメント部分に生えていたりして、画像栄えしません。

 画像は深山の渓流畔の大木の樹幹に着いているクラガリシダ。クラガリシダは渓流畔などの湿度が高く、古木が残る深山に生育するシダで、近年まで炭焼きが行われていた地域では見られません。探すには遅くまで雪が残り、炭焼きが入れなかったような社寺領や渓流畔の急峻な場所の高木で、高湿度であるとともに、日射の比較的あるような古木に見られます。

イワタイゲキについて

  • メイ
  • E-mail
  • 2017/04/09 (Sun) 16:57:43
こんにちは!
お世話になります。
トウダイグサ科のイワタイゲキですが、花の作りがよくわからないので、名称をお教えいただけないでしょうか。
ネット上での説明等からこのように理解しましたが、間違っているところがありましたら、ご教示いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
撮影場所は長崎県の海岸です。
写真の不足がありましたら、お教えください。

Re: イワタイゲキについて

  • メイ
  • E-mail
  • 2017/04/09 (Sun) 16:59:56
全体像です。

Re: イワタイゲキについて

  • メイ
  • E-mail
  • 2017/04/09 (Sun) 17:01:31
花です。

Re: イワタイゲキについて

  • メイ
  • E-mail
  • 2017/04/09 (Sun) 17:03:01
茎、葉です。

Re: イワタイゲキについて

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/04/10 (Mon) 01:35:45
 メイさん、こんばんは。

 1枚目の花に関する詳細については、全く問題ないと思います。あえて厳密に言えば、雌花は指示されている「雌蕊」とその下にあるイボイボの子房と、それに続く小花梗が厳密な「雌花」となるでしょう。雄花はまだ小苞が開いておらず、雄蕊が雄花から出ていない状態ですね。イワタイゲキの開花初期の状態と考えられます。さらに開花が進むと、苞葉の中央に指示されている部分が杯状花序として開いていきます。長崎では開花期ではないイワタイゲキを見たことがあります。こちらではイワタイゲキはランクの高い絶滅危惧種で、離島に行かないと見れないもので、なかなか開花期には行けません。投稿頂いた画像は私には眼福ですね。

 画像は先週見かけたキンキマメザクラ。ヤマザクラやソメイヨシノよりも一回り小さな花で、こちらでは日本海側の山間の渓流畔などで見られます。

Re: イワタイゲキについて

  • メイ
  • E-mail
  • 2017/04/10 (Mon) 09:25:44
マツモムシさん おはようございます。
イワタイゲキの花の各部名称について詳しくご教示くださり、ありがとうございます。
雌花の詳細もわかり嬉しいです。
撮影時期が少し早くて雄しべが出ていなかったため、雄花の確定に悩みましたが、これで安心いたしました。
これを元に、他のトウダイグサ科の杯状花序も調べてみたいと思います。

こちらではどの海岸でも、普通にイワタイゲキを見ることができますので、ランクの高い絶滅危惧種に指定されている地域もあることに驚きました。

キンキマメザクラのかわいらしいこと!
桜の同定は難しいと聞いておりますが、いずれは当地で自生する桜だけでも調べてみたいものです。

ヒロハヤブソテツでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/04/07 (Fri) 20:27:18
こんばんは。

 岡山県西北部のカルストの谷です。昼も暗い狭谷で数多く見かけました。羽片が3対と少なく、鋸歯も少し有り、片方耳たぶ風に膨らんでいますが、ヒロハヤブソテツに近いのではないかと思っています。

Re: ヒロハヤブソテツでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/04/07 (Fri) 20:29:26
葉の裏です。

Re: ヒロハヤブソテツでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/04/07 (Fri) 20:35:01
この谷には、先日教えて頂いたオニイノデやヒメカナワラビが群生していてびっくりしました。よろしくお願いいたします。

Re: ヒロハヤブソテツでしょうか?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/04/08 (Sat) 02:33:32
ユクノキさんへ

 見た感じではヒロハヤブソテツの可能性が高いと感じます。気になるのは側羽片の大きさが軍手に比較すると小さい点、上部側羽片基部がややくさび形に見える点、側羽片基部に未発達ながらも耳片らしきものがある点。ソーラスができていな小型の個体である点も断定できない条件になります。同じく好石灰性のものでツクシヤブソテツという、人によってはヒロハヤブソテツの1型と解釈されるものがあり、そちらであるかもしれませんし、ヤマヤブソテツの1型であるテリハヤマヤブソテツ(ヒラオヤブソテツ)の未成熟個体かも知れません。ヒロハヤブソテツはシカの食害をまぬがれたソーラスを着けない個体でも側羽片の大きさが5cm程になり、それよりも未成熟なものは、幅広い頂羽片のみの単葉となり、近縁他種とは容易に区別できるものです。
 画像は一昨日、古生代後期~中生代前期メランジェ帯のホルンフェルス様の頁岩の谷筋斜面の崖錐地で見られたソーラスを着けていない未熟な葉ですが、側羽片の長さは6cmに達しているもので、ヒロハヤブソテツの特徴がよく出ているものです。周囲の成熟個体はほとんどシカに齧られ、この個体は積雪によって食害をまぬかれたものと思います。
 ソーラスが着いた成熟個体であれば区別は容易なので、もう少し探すか、来年もう一度観察してみてください。それにしてもオニイノデ、ヒメカナワラビが群生している谷なんて凄いですね。純正石灰岩地の底力でしょうか。文句なしのヒロハヤブソテツも見つかるのは時間の問題でしょうね。

Re: ヒロハヤブソテツでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/04/08 (Sat) 09:29:38
マツモムシさんへ

 ヒロハヤブソテツについて、多くの情報をありがとうございます。軍手から大きさを推測させてしまい申し訳ありません。スケールで測るべきでした。近日中に再度挑戦、もう少し気をつけて観察して参ります。この谷、今はスハマソウ、カタクリ、チョウジザクラ、ヤマトレンギョウなどが迎えてくれ、別天地と言えるかもしれません。

巨大なワラビ?

  • CHAOS
  • 2017/04/03 (Mon) 13:16:49
巨大なワラビを見つけたので食用になるかと調べていましたが、どうしてもわからないので県立牧野植物園に問い合わせてみると「ナチシダ」だと思われるといわれ、ついにこのサイトにたどりつきました^^

鹿は食べないが人間は食用にするとの記載があったのですが普通の蕨と同じようにして食べられるのでしょうか?
またお勧めの食べ方などありますか?

また絶滅危惧種であるとか、勢力範囲を広げすぎて問題になりつつあるとか正反対な意見があるのですがほんとのところはどうなんですか?

いきなりの頓珍漢な質問ですがよろしければ回答いただければ幸いです

Re: 巨大なワラビ?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/04/04 (Tue) 00:18:28
CHAOSさんへ

 ナチシダ、オオバノハチジョウシダ、オオバノアマクサシダ、タンゴワラビ、オニヒカゲワラビなどの芽だし=フィドルヘッドは食用になります。食べ方はコゴミに準じます。ただ味はコゴミのほうが美味しいです。コゴミを利用した料理を以下のブログのページで紹介しているので、ご参考まで。
http://satoyamaplants.blog.fc2.com/blog-entry-90.html

 ナチシダは南方系のシダで、兵庫県版RDBではBランク(絶滅危惧Ⅱ類に相当)ですが、南へ行くと普通に見られ、シカの食害の多い地域では相当はびこっていると聞きます。こちらでは絶滅危惧種なので食べませんが、お住まいの府県で絶滅危惧種に指定されておらず、はびこって困っているようなら食用として採取されてもよいと思います。

 画像はおそらくナチシダ(食べたことは無い)と同じような食感だと思われるオオバノハチジョウシダのフィドルヘッドです。

教えて下さい!

  • がんも
  • E-mail
  • 2017/03/29 (Wed) 11:06:57
始めまして。よろしくお願いします。
昨年の春に植えたこの植物(知人から頂いて名前もわかりません)が今年の3月始めからどんどん枯れて来てしまってます。
全体的に葉先からです。西向きで風が強いので、初めは風で折れて枯れたのだと思ってましたが、最近風がおさまってきたのに全体的に枯れるようになってしまいました。
二本植えて二本とも同じように枯れて居ます。

対処法がわかる方がいればよろしくお願いします。

Re: 教えて下さい!

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/03/31 (Fri) 01:07:50
がんもさんへ

 管理人のマツモムシです。管理人はこのような園芸植物や栽培物は苦手なんですが、この植物に冬の屋外の気温に対する耐寒性がなかったか、あるいは水の遣り過ぎで根腐れを起こしてしまったかが疑われます。先ずは、植物の名前を知ってその性質を理解することが先決でしょう。こちらの掲示板では来訪者もそう多くないので、広く植物観察・栽培愛好家が集まる以下の掲示板をご紹介しておきます。注意書きをよくお読みになって投稿してください。

『草花を愛でる方々のためのお尋ねBBS』
http://www2.ezbbs.net/18/jswc_3242/

Re: Re: 教えて下さい!

  • がんも
  • 2017/04/03 (Mon) 20:16:32
マツモムシさん

返信ありがとうございます!
またURLを教えていただきありがとうございます!早速、投稿して見たいと思います。

オニイノデでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/25 (Sat) 11:41:44
エゾフユノハナワラビ、斑入りのオニカナワラビなど、貴重なご報告を興味深く拝見させて頂きました。また、希少種保護のための社会的な活動を具体的に知ることができ、私にとっても新たな目標となりそうです。

 再度しつこくオニイノデについてですがお許し下さい。岡山県西部のカルスト渓谷、石灰岩の岩壁から飛び出していました。葉質は厚手で硬く、小羽片の先は鋭く尖っています。

Re: オニイノデでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/25 (Sat) 11:53:12
裏側、中軸には幅広い鱗片が密生しています。もちろん葉柄にも更に大きな鱗片が。この近辺には他に2ヶ所、同種と思われるものがあり、近似種のオオキヨズミシダ、ヒメカナワラビは多数です。よろしくお願いします。

Re: オニイノデでしょうか?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/03/26 (Sun) 16:21:08
ユクノキさんへ

 中軸に幅広い褐色鱗片が密生し、小羽片の鋸歯がそこそこ目立ち、葉質も硬いということから、これはオニイノデとしても良いものでしょう。胞子嚢がついていない小さな葉ですが、成葉になれば、小羽片の鋸歯がもっと刺状にはっきりしてくるでしょう。なにはともあれ、おめでとうございます。少し探したら直ぐに見つかるとは、さすが岡山県。羨ましいかぎりです。

 画像は先日のレクチャーで並んで生えていた森林性ハナワラビ3種。左からアカハナワラビ、モトマチハナワラビ、オオハナワラビ。ここのアカハナワラビはかなり褪色していました。こんなふうに生えてくれると説明が楽です。ちなみにエゾフユノハナワラビは岡山県からも記録があり、今年の秋に見に出掛ける予定です。

Re: オニイノデでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/26 (Sun) 22:39:07
マツモムシさんへ

 ありがとうございます。(万歳!)オニの首を獲ったような気分です。マツモムシさんに教えていただいた通りでしたね。
 でも自分はまだまだ普通種について勉強を積まないといけません。これからも平凡な質問をすると思いますがよろしくお願いします。

 ハナワラビの3姉妹、よくぞ並んでくれましたね。こんなこと、私はヤナギで何度か遭遇しました。種は異なってもきっと共通する好みの場所があるのでしょうか??

Re: オニイノデでしょうか?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/03/28 (Tue) 00:42:06
ユクノキさんへ

 ハナワラビの仲間が前葉体になるには、共生か片利共生か解りませんが菌類の力を借りる必要があります。このため他のシダは地表で前葉体を作りますが、ハナワラビの仲間は地中で前葉体を作ります。世話になる菌類が地中に多い場所では、複数の種が生えることが多くなる訳です。こちらではオオハナワラビが群生していれば、アカハナワラビやモトマチハナワラビが混生している場所も多いです。

 画像は昨日、深山の谷間で見たヒロハヤブソテツ。谷筋でわずか2個体のみ見られました。これも好石灰性なので、そのうち出会う可能性があります。

Re: オニイノデでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/29 (Wed) 08:17:43
マツモムシさんへ

 なるほど、ハナワラビ類が前葉体になるための特殊な事情があるのですね。ご説明ありがとうございます。

 ヒロハヤブソテツ、どこかで出会ったような覚えもありますが、ちゃんと探してみます。また新しい目標をいただき、フィールドに向かう楽しみが増えました。

エゾフユ?

  • suzuki@hyogo
  • 2017/03/21 (Tue) 00:40:59
マツモムシさん、こんばんは。
ご無沙汰しております。
先日、エゾフユ?があった祠に行ってきたんですが、ありました。以前は、シイタケのほだ木のあたりにあったと思うのですが、もう少し祠寄りのセツブンソウが生えているあたりに数株残ってました。写真を貼っておきますね。
あの肉厚で脂っこい感じは相変わらずです(笑)
やれやれ、一安心。
帰りに、裏手の栗林にカタクリがあった神社に寄ったんですが、神社の中に点々と生えてるやつも似たような感じに見えました。
今度行ったら見てみてください。
以上、ご報告まで。

Re: エゾフユ?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/03/21 (Tue) 02:36:19
suzuki@hyogoさんへ
 お久しぶりですね。
 貴重なご報告、ありがとうございます。
 ご投稿の場所は23日に「篠山の自然を守る会」の代表をご案内するので、その際に細かい部分を観察してみます。
 篠山市の自然保護を志向する有志と多様性志向を共有できればと考えていており、最近盛んにメールのやりとりを行っています。遠い稀少種の自生地保全に、地権者といちいち個人的に連絡を取って草刈り等するのはなかなか大変です。

 最近は里山での観察会や講演依頼が多く、過去の地場産業と地域植生との関係を説明する機会が増えています。実感としては伝統的な生活と環境との関係を理解している人も増えているようで、将来的には希望が持てそうな気がしています。地域の自主的な考えや活動がメインで、その企画や意気込みが行政を動かして補助金が流れる形があり、これが行政のあるべき姿だろうと考えます。
 今現在、植生調査の依頼いただいている加東市の某地区は保全に前向きな自治体ですが、私の住んでいる西宮市では開発による利益収集率のほうが高いのか、公務員内部で多様性に対する意識の高い職員が居なければ里山環境の積極的な維持は難しいと考えています。西宮市では耕作放棄地が増加し、それに伴って生物多様性が減少傾向にある傾向が顕著です。環境課にどのようなアプローチをすればいいか考えているところです。
 何かいい方策はないでしょうか?
 とりあえずは、市内北部地域の農地管理を法的に一括管理している税理士に、稀少種ミズタカモモジの自生地保全対策の話を振ってみることを画策しています。

 画像は昨日の自然観察会でかろうじて開花していたキジムシロ。春植物以外の確実な在来種としては最も早い時期に開花するバラ科草本。

ヤハズ斑のオニカナワラビ

  • 神戸の望月
  • 2017/03/19 (Sun) 20:04:32
マツモムシさん、今晩は。ご無沙汰しておりますが、今年もよろしくお願いします。

以前、光田先生にここで、ハカタシダのヤハズ斑について教えて頂きました。同じような斑入りのオニカナワラビに出会ったので報告します。

Re: ヤハズ斑のオニカナワラビ

  • 神戸の望月
  • 2017/03/19 (Sun) 20:06:28
不思議な斑入りのオニカナワラビにも出会いました。

Re: ヤハズ斑のオニカナワラビ

  • 神戸の望月
  • 2017/03/19 (Sun) 20:07:54
ツヤナシオニカナワラビにも出会いました。

Re: ヤハズ斑のオニカナワラビ

  • 神戸の望月
  • 2017/03/19 (Sun) 20:09:41
ツヤナシつながりで、ツヤナシハカタシダにも出会いました。

Re: ヤハズ斑のオニカナワラビ

  • 神戸の望月
  • 2017/03/19 (Sun) 20:14:16
ツヤナシハカタシダの方の小羽片です。灰青色と言うべき色です。

Re: ヤハズ斑のオニカナワラビ

  • 神戸の望月
  • 2017/03/19 (Sun) 20:18:49
この画像のツヤナシハカタシダも灰青色で、実物を見た色もほぼこんな感じです。
ツヤナシハカタシダは3ヵ所で確認しましたが、それぞれ数株ずつ点在していて、ツヤのないのは遺伝する性質のようです。

Re: ヤハズ斑のオニカナワラビ

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/03/20 (Mon) 13:45:19
神戸の望月さん、お久しぶりです。

 いろいろと珍しい個体の画像、ありがとうございます。オニカナワラビの斑入りはまだ見たことがありませんが、2枚目のものは特に凄いですね。ハカタシダのツヤナシ型は見たことがありますが、オニカナワラビにもツヤナシ型が出るのですね。これも遺伝的に固定されていそうですね。ツヤナシハカタシダの色調は相変わらず渋いです。

 画像は徳島で立ち寄った神社で見たイブキシダ。

Re: ヤハズ斑のオニカナワラビ

  • 神戸の望月
  • 2017/03/20 (Mon) 19:33:57
マツモムシさん、今晩は。
おっしゃるように、2枚目の画像から見れば、あとはおまけのようなものです。
このオニカナのすごいのは、下部の小羽片の一部で白と緑が入り交じっている他は、上部の羽片と下部の小羽片のいくつかが完全に白くなり、中部の右側の3つの羽片では、羽軸の上下できれいに白い部分と緑の部分が分かれている点ですね。
不思議なものです。

画像は斑入りのキンミズヒキです。

Re: ヤハズ斑のオニカナワラビ

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/03/21 (Tue) 01:25:13
神戸の望月さんへ

 キンミズヒキの斑入りも見事なものですね。斑入りの個体は遺伝的には弱いものと考えられているので、掘り取って人為増殖を考えてもよいものかもしれません。

 画像はトウゴクサバノオ(花)とツルハコベの斑入り個体です。牧野植物図鑑に掲載されているツルハコベは完全に無視されていますが、現在サワハコベと考えられているものは幾つかの分類群に分けられると考えられ、晩秋に茎先が土中に潜る葉の大きなものは本来のサワハコベ、茎が地表に潜らず地表に広がる葉の小さなものはツルハコベだろうと考えています。六甲山系ではサワハコベとツルハコベが混じりますが、サワハコベは稀で、丹波地方に行くとツルハコベのみとなり、サワハコベは見られません。地下茎が地表に平行して伸び、節から地上径を直立するものは近畿地方ではカサギソウという仮称が与えられています。兵庫県のサワハコベ類は再精査する必要があります。

ヌカイタチシダマガイでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/16 (Thu) 12:38:18
いつも大変お世話になります。

 例によって岡山県西部のカルスト渓谷にて、アツギノヌカイタチシダマガイの近くにあったものです。ヌカイタチシダマガイを疑ったのですが、小羽片が全縁に近いので違うかも知れません。

Re: ヌカイタチシダマガイでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/16 (Thu) 12:47:17
裏側です。褐色の鱗片が袋状になっているように見えます。
ソーラスは小さめで、全面についています。
羽片の柄、小羽片の柄はほとんど認められないようで、軸に直交しています。

Re: ヌカイタチシダマガイでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/16 (Thu) 12:52:31
葉柄基部です。

 まだまだ、自分で判断がつかずご厄介になりっぱなしですが、お暇な時にご返信いただければ幸いです。

Re: ヌカイタチシダマガイでしょうか?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/03/16 (Thu) 23:02:37
ユクノキさんへ

 結論から言うと、これはアツギノヌカイタチシダマガイのほうですね。アツギノヌカイタチシダマガイの小型の個体です。中軸の鱗片が多いのと、ソーラスが裂片の辺縁寄りについていることと、葉面に光沢がある点でそのように言えます。ヌカイタチシダマガイは葉面に光沢がなく、葉質はもっとペラッとした紙質で、中軸の鱗片はあまり多くなく、ソーラスは中間生です。

 画像は今日見てきた近所の神社のオオハナワラビ。毎年見ているのですが、なかなか胞子葉を上げるまでになりません。

Re: ヌカイタチシダマガイでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/17 (Fri) 09:12:02
マツモムシさんへ

 早速のご回答、誠にありがとうございます。

 アツギノヌカイタチシダマガイとのご教示、確かに中軸の鱗片は厚めですね。ソーラスが辺縁寄りなのは気になっていましたが、葉の光沢・質感については無頓着でした・・・
反省です・・・I should care.(気にしなければいけませんね)。ともあれ、アツギの方、先日のとは別に確認できて嬉しく思います。

 これはやはり同じ谷でひと月前に見つけたもの、鋸歯が鋭くないのでフユノハナワラビかなぁ?胞子葉も枯れていましたが横向きに出ていましたよ。

Re: ヌカイタチシダマガイでしょうか?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/03/20 (Mon) 13:27:47
ユクノキさんへ

 追加のハナワラビの画像は確かにフユノハナワラビの血の濃い個体でしょうね。このようなフユノハナワラビの血が濃いものは胞子葉は柄ごと倒伏します。フユノハナワラビかどうかは、周辺にある他の個体や胞子も観察して、総合的に判断する必要があると考えています。

エアプランツ

みなさんこんにちは、掲示板をいろいろと、拝見いたしまして、草花の掲示板と思い、投稿します。

私は、先日エアプランツ(ティランジア)という、土のいらない植物を入手しまして、現在、セコセコ・・・。栽培しております。この植物を栽培するにあたって、”葉ぐされ”が2度も発生しました!こういった、ツブヤキを、ホームページに掲載しております。アドレスはこちらです。

83.ティランジアについて http://binge3.web.fc2.com/bun/83.html
69.エアプランツについて http://binge3.web.fc2.com/bun/69.html
本体→binge2.web.fc2.com

○○○イノデでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/09 (Thu) 14:06:42
再々の質問お許し下さい。

 岡山県中部、特にカルスト地質と言われる場所ではありませんが、好石灰岩性の木本(フユザンショウ、チトセカズラ、ケツルマサキ)を見かける所です。先のオオキヨミズシダほどではありませんが、上側第1小羽片が大きくて気になっておりました。

Re: ○○○イノデでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/09 (Thu) 14:12:40
葉裏全体にソーラスはついています。淡褐色で糸状よりも幅のある鱗片です。

Re: ○○○イノデでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/09 (Thu) 14:15:40
葉柄の様子ですが、基部までは撮れませんでした。

Re: ○○○イノデでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/09 (Thu) 14:27:25
全体の様子です。岩の下から生えていました。もしかしたら、オニイノデかなと・・・でも他の普通の種かも知れません。

 年度末、公私ともにご多忙の折り恐縮です。ご都合の良い時にお願い致します。

Re: ○○○イノデでしょうか?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/03/10 (Fri) 04:04:17
ユクノキさんへ

 画像で判断するにはなかなか微妙な個体です。中軸鱗片は確かに明るめの褐色ですが光沢はなく、典型的なオニイノデより幅が狭く見え、葉柄部分の鱗片も幅が狭いように思います。やはり葉柄基部の鱗片の情報も欲しいところですね。基部鱗片は幅広く光沢があります。また、オニイノデの典型品であれば小羽片や裂片の鋸歯が刺状に発達しますが、お尋ねの画像は少し発達が悪いように見えます。葉質はオオキヨズミシダよりも硬質なので、一度確実なオオキヨズミシダと、葉質を比較してみてください。両種とも3倍体で無融合生殖しますが、中には捻性のある胞子を持つものもあると想定され、近縁種と戻し交配する可能性は皆無とは言えず、そのような場合は両種ともそれなりに変異幅があると予想でき、中間的な集団があっても不思議ではありません。その場合は境界線を引くのは観察者次第ということになるでしょうね。ユクノキさんの例ではオオキヨズミシダとの葉質の差を留意して比較してみてください。

 画像はアカハナワラビとモトマチハナワラビの混生地に現れる両種の交雑個体と思われるものです。葉表は紅変しますが、裏面は完全に紅変しません。この栄養葉の形状はアカネハナ(アカハナ×オオハナ)やアカフユ(アカハナ×フユノハナ)では出現しません。シチトウ×アカハナとの差異は今後の課題と思っています。ここ数年は冬期のハナワラビ類の交雑の多様性に気が向いています。この仲間ではどこにでもあるフユノハナワラビが最も形質が多様性に富み、特定の形質を断定できず、私にとっては謎の種です。なので、フユノハナワラビについて質問を頂いても、ほとんど保留させて頂いております。DNA解析をしなければ手に負えないものでしょう。

Re: ○○○イノデでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/10 (Fri) 21:21:44
マツモムシさんへ

 ご返信ありがとうございます。また、夜明け前のお仕事を増やしてしまいましたね。微妙な個体についてわかりやすく説明して頂き感謝、感謝です。現場は家からそう遠くなく、再訪して参りました。写真は葉柄基部の鱗片です。数メートル離れて、オオキヨズミシダ(と思えるもの)もあり、そちらは中軸の鱗片が黒褐色で、葉身が一回り大きいこと以外は両者は酷似してます。手触りは、オニイノデを疑ったものの方がややパリッとした感じですが、痛いほどではありません。やはりマツモムシさんの仰る通り、中間的な形質を示すものとして判断は保留しておこうと思います。

 アカハナワラビと他種の混雑の様子、色にはっきりと現れて面白そうです。ご研究の進展を期待しております。(わたしには未だフユノハナワラビとオオハナワラビの区別ができません。)

オオキヨズミシダでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/07 (Tue) 18:15:18
度々お世話になります。

 岡山県西部、カルストの谷の手前、半日陰になる岩壁にありました。各羽片の上側第1小羽片が大きく、中軸と並行して伸びています。

Re: オオキヨズミシダでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/07 (Tue) 18:21:43
葉裏です。ほとんどの小羽片には柄がないように見えます。もし柄があり羽軸から分離していたらヒメカナワラビなのかな、と思いますが。

Re: オオキヨズミシダでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/07 (Tue) 18:25:28
中軸の鱗片は、黒い糸状で直立しています。

Re: オオキヨズミシダでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/07 (Tue) 18:36:01
最後に葉柄基部の鱗片です。褐色で楕円形にみえます。

 前回は、最下羽片の下側第1小羽片が重要な識別ポイントであることを教えていただき、お陰さまで、イタチの仲間かベニの仲間か大別できるようになりました。今回は上側第1小羽片についてです。相変わらずの頓珍漢ですがよろしくお願いいたします。

Re: オオキヨズミシダでしょうか?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/03/07 (Tue) 22:33:02
ユクノキさんへ

 お尋ねのものはオオキヨズミシダで間違いないと思います。オオキヨズミシダはソーラスが葉先や羽片の先からつくのが大きな特徴で、2枚目の画像にその兆候が見て取れます。これに対してヒメカナワラビではソーラスが葉の下の方から付いていきます。好石灰性のオニイノデはソーラスの付き方はオオキヨズミシダと同様ですが、葉が非常に硬質で、握ると裂片の先が痛く感じます。また、鱗片が幅広で、中軸の鱗片は褐色で披針形になります。
 上側第1小羽片について言えば、ヒメカナワラビは下方の羽片では、上側第1小羽片が羽状に深裂します。オオキヨズミシダやオニイノデはそのようになりません。
 こちらではオニイノデは全く見られませんが、岡山ではRDBに入っていないほどなので、どこかで出会えそうですね。

 画像は前日見に出掛けたアカハナワラビ。紅葉真っ盛りでした。

Re: オオキヨズミシダでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/08 (Wed) 00:31:24
マツモムシさんへ

 早速にご回答頂きありがとうございます。そして、近似種の各々についての識別の勘所も教えて下さり、私にとって即戦力となりそうです。

 アカハナワラビ、色も彩模様も幻想的ですね!

 この画像は新見市の石灰洞門直下で見つけ、ヒメカナワラビにしては、中軸の鱗片が褐色っぽいな?と思っていたものです。

Re: オオキヨズミシダでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/08 (Wed) 00:39:06
中軸の鱗片です。

 ご紹介のオニイノデについては、「成羽植物図説」という限定出版された図鑑ですが、希少種Aとされています。

Re: オオキヨズミシダでしょうか?

  • マツモムシ
  • Site
  • 2017/03/08 (Wed) 16:15:32
ユクノキさんへ

 新たな2枚の画像はヒメカナワラビですね。
 オニイノデの鱗片はもっと明るい褐色で、幅広いものです。画像のものは、下方の羽片も上側第1小羽片が羽状に深裂しています。オニイノデはヒメカナワラビよりもオオキヨズミシダに似ています。
 仰るようにオニイノデは全国的には稀少種ですが、岡山県では西部の石灰岩地に結構あるようですよ。

 画像はアカハナワラビと同日に見たモトマチハナワラビ。日向に出たものが黄褐色になっていました。降雪が多かったために栄養葉も胞子葉も倒伏していました。

Re: オオキヨズミシダでしょうか?

  • ユクノキ
  • 2017/03/08 (Wed) 18:22:59
マツモムシさんへ

 ヒメカナワラビ、との明快なご説明をありがとうございます。「下方羽片の上側第1小羽片が羽状に深裂」する点、繰り返し教えていただき申し訳ありません(小学生みたいですね)。オニイノデの方も心して探してみます。

 モトマチハナワラビという名称も知りませんでしたが、伊豆大島で見つかった新種で、胞子を顕微鏡で観察しないと同定が難しいのですね。心より敬服いたします。