裏六甲のウスバサイシン

  • 神戸の望月
  • 2020/05/15 (Fri) 22:59:27
マツモムシさん、こんばんは。

裏六甲の谷筋で出会ったウスバサイシンの報告です。
標高700m付近の、切り立った岩壁に数個体生えていました。
岩の割れ目に根を下ろしています。

Re: 裏六甲のウスバサイシン

  • 神戸の望月
  • 2020/05/15 (Fri) 23:02:00
ガク筒の中をのぞくと、結実して子房が膨れているようでした。

Re: 裏六甲のウスバサイシン

  • 神戸の望月
  • 2020/05/15 (Fri) 23:04:24
ガク筒の外側の縦筋もまだ残っています。

Re: 裏六甲のウスバサイシン

  • 神戸の望月
  • 2020/05/15 (Fri) 23:06:23
この個体の少し上に、結実して子房が膨れている個体が1つありました。

Re: 裏六甲のウスバサイシン

  • 神戸の望月
  • 2020/05/15 (Fri) 23:15:43
この画像の中央の少し上の辺りに数枚のウスバサイシンの葉が写っています。
数個体ありそうですが、簡単には登れない所です。
右下の方に写っている2枚の葉をつけた個体が、この上の画像の個体です。
全て岩の割れ目に生えています。
こんな場所でも訪れる、羽根を持っていないポリネーターは何者なんでしょうか。
表六甲のあの渓谷のウスバサイシンは、土壌の厚い場所に生えています。
個体数が少ないので、標本は採っていません。

Re: 裏六甲のウスバサイシン

  • マツモムシ
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  • 2020/05/18 (Mon) 22:06:52
神戸の望月さんへ

裏六甲のウスバサイシンのご報告、ありがとうございます。朗報ですね。
岩場に生えるウスバサイシンはこれまで見たことがないです。フタバアオイなら見たことがありますが、もしかしたらポリネーターは共通しているのかもしれませんね。表六甲、裏六甲ともにウスバサイシンが見つかったとなれば、六甲山地にもともとウスバサイシンが自生している可能性が高まりましたね。例の植物園とは距離が離れているのでしょうか?

Re: 裏六甲のウスバサイシン

  • 神戸の望月
  • 2020/05/19 (Tue) 00:12:04
マツモムシさん、こんばんは。

ウスバサイシンの葉が数枚集まっている所を、日のさす時間帯に(それでも暗い場所ですが)再訪して、開花を確認してきました。
よく開花していました。
ガク筒の中も膨らんでいるものがあるようです。
ご興味があれば案内しますので、メーリして下さい。

Re: 裏六甲のウスバサイシン…近縁種のクロフネサイシンではないでしょうか?

  • 八幡
  • 2020/05/25 (Mon) 11:54:36
上から2、4枚目の写真を見ると花柱が3個なのでウスバサイシンではなく、近縁種のクロフネサイシンのほうだと思います。
クロフネサイシンは兵庫県の近県では大阪府の金剛山地、香川県の小豆島などに分布するようですが、これらの県のレッドデータではⅠ類に指定されています。
もしも写真の個体がクロフネサイシンであれば兵庫県内では新記録かもしれませんね。

Re: 裏六甲のウスバサイシン

  • 神戸の望月
  • 2020/05/25 (Mon) 21:09:22
八幡様

ご指摘下さり、ありがとうございます。

この画像は、2枚目のものを拡大したものですが、確かに花柱3個です。それにオシベは10個(赤丸で囲んでいる)のようです。
次に、撮り直した19日投稿の画像を拡大したものを貼ります。

Re: 裏六甲のウスバサイシン

  • 神戸の望月
  • 2020/05/25 (Mon) 21:25:13
1番左の花は花柱4個、その右の花は花柱4個にオシベ9個、その右の花は花柱5個のようです。
クロフネサイシンは花柱とオシベの数に変異があることが知られているようですね。
クロフネサイシンとウスバサイシンの中間的と言えるような2つの花器官の数ですが、これだけの小規模な個体群で、花柱3個オシベ6個の典型品がもしなかったら、どう同定するかは難しい問題だと思います。
いずれにせよ、ウスバサイシンと同定するのは、間違っているようですね。
因みに、表六甲のウスバサイシンの個体群はすべて、花柱6個、オシベ12個の典型品ばかりでした。標本も分類学の先生に見て頂いたので、間違いないと思います。


ご指摘を頂かなければ、気づいていませんでした。
ありがとうございました。


マツモムシさんへ

花の時期にじっくりと観察し直す必要がありそうですね。

Re: 裏六甲のウスバサイシン

  • 八幡
  • 2020/05/26 (Tue) 20:42:11
神戸の望月さんへ

とても詳細なお返事をくださりありがとうございます。
先程、神戸の望月様のブログのコメント欄に返信をしましたのでご確認のほどよろしくお願いいたします。

Re: 裏六甲のウスバサイシン

  • 神戸の望月
  • 2020/05/26 (Tue) 23:27:07
『広島の山野草』(2011)によると、ソハヤキ要素のクロフネサイシンは、広島では北西部の深山に産すると言う記述があります。
なぜか、掲載されている写真は南部の廿日市市で撮影されたことになっています。
その北西部の深山が臥竜山辺りのことなら、北緯34度45分よりは南になります。
六甲山のこの植物の産地は、北緯34度45分よりは北にあります。
それほど大きな緯度の差ではありませんが、六甲山の産地の方が少し北になります。
(投稿前に、内容をプレビューして確認できます)