この集団の地上茎は8割くらいが分枝しています。
オカトラノオは頻繁に地下茎で栄養繁殖するため、地上茎が数十本の集団でも、個体数は1つか2つと言うこともあります。
そのため分枝する地上茎が1本見つかれば、その集団に複数の同様な地上茎が含まれていることはよくあります。
そして、分枝するオカトラノオは、今まで私が見た所では、それなりにあって、稀なものではありません。
また、分枝と地上茎のサイズは無関係で、大きいものほど分枝する傾向がある訳でもなく、小型の地上茎ばかりの集団でも、分枝する地上茎が多いものもあります。
オカトラノオの分枝は、だいたい花が咲きだす頃に始まります。
それ故に、分かれた枝につく葉は、花期にはまだ淡い緑色をしていて、すでに大人になっている濃い緑色の葉との色のコントラストが目立ちます。